毛穴の黒ずみはこれで解決!NGな毛穴ケア、正しい毛穴ケアとは?
鏡を覗き込めば、目立つ毛穴の汚れ。小鼻のまわりや頬など、毛穴に関しての悩みを抱えている人は多いはず。
そして毛穴の黒ずみやたるみ、開きなど、毛穴に関するトラブルの中でも、最も顕著に目立つのが毛穴の黒ずみです。
特に鼻の角栓が詰まった状態は、不名誉にも“いちご鼻”とも呼ばれ、多くの人を悩ませる肌トラブルの一つとなっています。
そこで今回はその黒ずみの原因について考え、間違った毛穴ケア、正しい毛穴ケアについて、ご紹介していきます。
毛穴の黒ずみができる原因とは
毛穴とは、肌奥から伸びる体毛を包む毛包菅が、肌の表面で開いたもののことです。
元来、毛穴には皮脂を分泌する皮脂腺が付随した“くぼみ”の状態にあります。毛穴からは産毛が生えているので、その産毛が目立つことによって黒く見えることがあります。
また何も詰まっていない状態にあっても影によって黒く見えることがありますが、毛穴はあくまでも皮脂腺の出口である“くぼみ”です。
どんなにキレイな状態にあっても消えてなくなることはありません。
しかしその“くぼみ”が問題を抱えていた場合は、それが悪目立ちをしてしまうだけでなく、そのほかの肌トラブルを引き起こしてしまう可能性さえあります。
そんな、美容の大敵である毛穴の黒ずみ。
まずはそれができる原因について紐解いていきましょう。
肌のターンオーバーの乱れ
毛穴の黒ずみの主な原因となるのが“角栓”です。
“角栓”とは肌のターンオーバー(肌の新陳代謝)の乱れによって古い角質が溜まり、それが毛穴に詰まってできたものです。
通常は自然と剥がれ落ちるものですが、肌が不安定な状態になってしまうと皮膚の表面が硬くなり、縮こまってしまうため、普通の洗顔では取れにくくなってしまいます。
30代・40代になるとターンオーバーのサイクルが遅くなったり乱れがちになり、角栓ができやすくなります。
汚れが残っている
毛穴は“穴”と呼ばれるだけあって、常に汚れが溜まりやすい状態にあります。その状態で正しく洗顔が行われず、汚れなどが残っている場合、毛穴のトラブルが発生します。
その多くの場合は、日中に行ったメイクが残っていたり、洗顔料やクレンジング剤の残りが原因となっていたりするケースがあります。
特にクレンジングで落としきれなかったメイクや洗顔料が、毛穴の中に留まったまま汚れとなってしまった場合、それが空気に触れると酸化が起こり、過酸化脂質というものに変化します。
この肌の酸化が黒ずみや他の肌トラブルを引き起こす原因ともなります。
皮脂の分泌量が多い(肌の乾燥)
肌の乾燥が起こると要注意! 皮脂の過剰分泌が引き起こされます。
特に間違ったスキンケアなどによって肌が乾燥したり傷ついたりすると、毛穴の防御作用のメカニズムが働き、皮脂を過剰に出しすぎる傾向にあります。
またそのほかのケースとして10代の第二次成長期に多く起こる場合があります。鼻周りだけでなくTゾーン全体に油脂が出やすくなる世代です。
ただし世代のせいだけではなく、前述したように肌の乾燥のせいで引き起こる場合もあるので注意が必要です。
また表面は脂っぽくても肌の内側の真皮の部位は乾燥している“インナードライ”状態となっている場合もあります。肌そのものが乾燥すると表皮細胞が水分不足で収縮してしまい、毛穴が目立つ状態に陥ってしまうのです。
ここでも余分な皮脂の酸化が起こる状態となり、毛穴の黒ずみだけでなく、色素沈着やシミなども引き起こしてしまいます。
間違った毛穴ケアしていませんか?
世には様々な毛穴ケアの商品が出回っています。
「毛穴汚れをゴッソリ吸着!」「神クレンジング!」などの謳い文句に惹かれ、購入してみたり、試してみたりしたことのある人は数多いでしょう。
しかし使い方を間違えればかえって、毛穴が目立ってしまう→違った毛穴ケアを試してみる→さらに悪化…という悪循環に陥るケースも少なくありません。
ではここからは数々の間違った毛穴ケアについてチェックしていきます。
角栓シートパックの落とし穴
毛穴ケアの代表的なグッズとして挙げられるのが角栓はがしのシートパックです。
気になる部分に水をつけ、シートを貼ってしばらく経過したのちにぺりぺりと剥がすと、ごっそり毛穴の角栓が取れます。
詰まった毛穴のよごれが目に見えて取れるので、その快感がたまらない…と、癖になってしまう人も少なくないでしょう。
しかしそこに落とし穴があります。
角栓を一気に取れるということは、それだけ強い吸着性があるということ。シートパックを行えば、肌の角質層が本来、必要とする角質や水分、脂質を取り去ることで肌を乾燥させてしまいます。
それだけではなく、剥がすという物理刺激を肌に与えることで、肌が硬化する…とデメリットがいっぱいです。
角質ケアコスメにも要注意
また肌に残っている古い角質を柔らかくして取り除くピーリングや、肌に摩擦を起こして角質を取り除くゴマージュをする場合も注意が必要です。
商品によっては自宅で気軽にできるのが売りですが、商品の性質上、肌の摩擦を避けられません。
また、肌を傷つける原因は摩擦だけでなく、含まれる成分によってはタンパク質を変化させ、健康な角質までも傷つけてしまう可能性があります。
健康な美肌を保つためには、ある程度、皮脂が必要です。その必要な皮脂まで奪ってしまう可能性があるのが、ピーリングやゴマージュです。
誤った毛穴のケアで傷ついた肌は自己再生力を発揮し、皮脂を必要以上に出して毛穴を詰まらせてします。
角栓の押し出しや毛抜きの引き抜きもNG
別の方法として、指で角栓を押し出したり、毛抜きなどの器具を使って引き抜いたりするケア方法もありますが、これは厳禁! 非常に良くない方法です。
抜いた後はすっきりするかもしれませんが、開ききった毛穴がそのまま残ってしまい、元の引き締まった毛穴に戻るのが難しくなります。
また毛抜きなどを使って毛穴を引き抜いたり、爪などで毛穴周辺をいじったりするのもNG!
刺激を受けた肌はメラニン色素を出しやすくなるため、毛穴が黒ずんでしまいますし、シミの原因にもなりかねません。
冷やす毛穴ケアは逆効果!
また、洗顔や毛穴ケアの後に毛穴を引き締める目的で冷水や、冷やした化粧水を使う人も多いと思います。
習慣づけてやっていた人はショックかもしれませんが、これもダメな毛穴ケアの一つです。
そのダメな理由は、肌を冷やすことで洗顔や毛穴ケア直後の肌が本来必要とする保湿成分が毛穴に浸透するのを邪魔してしまうからです。
そうすることで保湿成分などの浸透量が減った肌は乾燥してしまいます。
加えて、毛穴が冷やすことによってキュッと締まるのは約30分程度。その後はまた毛穴が開くため、あまり意味がありません。
それよりも毛穴ケアを妨害する恐ろしい行為だと心得ましょう。
正しい毛穴ケアとは
では正しい毛穴ケアとはどんなものなのでしょうか。まずは正しい洗顔方法から見直していきましょう。
正しい洗顔方法
毛穴ケアは日々の丁寧な洗顔の積み重ねが大切です。間違った洗顔は毛穴の開きやつまりの原因になるので、まずは根気よく毎日の洗顔をしっかりと見直し、黒ずみのない毛穴レスの肌を目指していきましょう。
洗顔の回数は朝晩2回が基本
毛穴の黒ずみを気にして、何度も洗顔することはNG。それが肌への負担となり逆効果です。洗顔のしすぎで肌のバリア機能が低下した肌は水分不足となり、肌が潤いを取り戻そうと皮脂腺が過剰に反応し、毛穴に余分な皮脂がつまりやすくなってしまいます。
適量の泡を手のひらで泡立ててから肌に塗布する
洗顔のためにはまず泡を作る必要があります。この場合、泡立てが面倒という人は、少量の泡で洗っていたり、肌の上で直接泡立てていたり…という人も少なからずいるでしょう。
しかしこれは肌への負担がかかるので厳禁!しっかりと適量の泡を手のひらで泡立ててから洗いましょう。
その際、泡立てネットなどを利用すれば簡単に泡を作ることができますので、時間がないという人はネットを利用するのも一つの手です。
ただしネットは常に清潔な状態を保つように。衛生面で不潔なまま使うと肌トラブルの原因にもなりかねないので、注意して使うようにしましょう。
それでも泡立てが苦手…という方にはポンプを押すだけで泡が出てくるタイプの洗顔料を使うのも良いかもしれません。
手のひらを丸くし、洗顔料または石鹸の泡を丸く包み込むようにします。これに少量ずつぬるま湯を加えていきます。
くるくるとなじませていくと水気が馴染んでいきます。それを繰り返すとだんだんと泡が大きくなり、濃密な泡が出来上がります。
泡洗顔に適した泡の量はテニスボール1個分くらい。この時、手のひらを下に向けても落ちないくらいの弾力が理想的です。
手を逆さにして手のひらから落ちてしまう場合は、泡立てが足りないか、水分が多すぎる可能性があります。顔全体を包み込んでもへたることのない、弾力の強い泡で洗いましょう。
角質層を傷つけないよう泡でやさしく洗う
洗顔の際、毛穴の汚れを落としたいからと言ってゴシゴシと強めに肌をこすっていませんか?
摩擦は角質層を傷つける原因にもなりますので、やさしく泡で洗い上げましょう。
手のひらを顔にあてて泡を押し広げるようなイメージで、軽い力で円をくるくると描くように肌にのせて行くことで、毛穴に溜まった汚れが泡に包まれて浮き出てきます。
また丁寧な洗顔をしたいからといって、肌に泡をのせたまま泡パックをしたり、洗顔にじっくり時間をかけたりするのもNG。肌に負担とならないよう、丁寧かつ手際よく洗うように心がけましょう。
洗顔で使うお湯はぬるま湯で
洗顔時、熱めのお湯ですすいだりしていませんか?
実は洗顔に丁度良い温度は32℃前後。手で触れて熱くもなければ冷たくもないくらいの温度が理想的です。
なぜならば毛穴から分泌されている皮脂が溶け始める温度が32℃前後だから。熱すぎるお湯で洗うと、必要な皮脂までも剥ぎ取ってしまい、これもまた、肌の乾燥へと繋がり、毛穴が詰まる要因を引き起こしてしまいます。
その際フェイスラインや額などは泡が残りやすいのでしっかりとすすぎましょう。十分に洗えきれてないと、肌トラブルの原因にもなりやすいのでご注意を。
また洗顔だけでなく洗い上がりのタオルの使い方も重要です。
ごわついたタオルでゴシゴシ拭いたりしていませんか? 皮膚に刺激を与えるようなタオルの使い方をしていると肌を傷つけ、これもまたトラブルの原因となります。
しかも洗顔後の肌はバリア機能が低下しています。顔についた水滴をやさしく、トントンと押し当てるように拭き取るのがポイントです。
それでもだめなら! 角質をケアする洗い流しパックを
毛穴ケアは日々の丁寧な洗顔の積み重ねが大切です。
でも年齢を追うごとに肌のターンオーバーの乱れや、忙しくて洗顔に時間がかけられない、という人も多いのが実情です。
そこでそんな人には角栓を除去する毛穴ケア用品を取り入れてみることをオススメします。
この際、角栓はがしのシートパックは肌への刺激が強く、オススメできない理由は前述のとおりです。
そこで活躍するのが“洗い流しタイプ”の角質ケアです。吸着力の高い泥(クレイ)入りなどの商品も良いですが、最近では炭酸入りの毛穴ケアができるジェルタイプのものが注目されています。
これだと肌に負担をかけることなく、発泡の力と濃密泡により毛穴や肌溝の奥まで入ったジェルや汚れを落としてくれるので効果的です。
まとめ
毛穴の黒ずみは、誤った洗顔法や毛穴ケアをすることで、悪循環に陥ってしまうことをご紹介しました。
今までケアをしていても改善が見られなかった方は今日から正しいケアを実践してみてください。
これからも毎日の習慣として正しい洗顔や毛穴ケアをするように心がけてください。コツコツと続けることが、毛穴の黒ずみ改善に繋がります。
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