水素パックと炭酸パックの違いとは?美容効果や作用を比較!
最近美容業界の中でも何かと話題にあがる、水素パックと炭酸パック。
響きは似ていますが、それぞれがどんな風に肌に作用するのか、みなさんご存知でしょうか?
「どちらも肌に良さそうというのわかるけれど・・・」「どっちを試せばいいの?」という方のために、効果や作用を独自に調べまとめてみました!
細胞は錆びていく!活性酸素と老化の関係
まずは水素パックと炭酸パックの効用について説明する前に知っておきたい物質があります。
それは活性酸素という物質です。
私たちが生きていくには酸素が必要ですが、身体に取り入れた酸素の一部は、他の分子と結びついて高い抗酸化力を持つ活性酸素へと化合します。
この活性酸素は、細胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、過剰に出すぎてしまうと細胞を傷つけてしまいます。
さらにこれが蓄積されると単に老化を早めるだけでなく、がん細胞を増殖させたり動脈硬化を引き起こしてしまうなど、心血管疾患や生活習慣病などのさまざまな原因になりかねない要素です。
私たちは年齢を重ねるうちに老化していきますが、老化はこの活性酸素によって細胞が金属と同じように錆びていくのが原因です。
抗酸化作用に注目! 水素パックとは
そんな活性酸素に対して対抗できる、心強いパワーを発揮するのが水素です。
水素には強い抗酸化作用があり、活性酸素により酸化するのを防いでくれる力があります。しかも水素は老化の原因ともなる「悪玉活性酸素」とのみ結合して、体外へと排出する作用があります。
またこの世には様々な抗酸化成分があるのをご存知でしょうか?
その代表が水素ですがそのほかにもビタミンC、カテキン、ビタミンEなどが挙げられます。
水素の素晴らしいところはその分子量の大きさ。水素は宇宙で一番小さい分子と言われています。
(水素分量が1だった場合、ビタミンCの分子量は176、カテキンの分子量は290、ビタミンEは431)
水素の分子は非常に小さく、このことから肌への吸収も早く、口から取り入れるよりも肌から直接吸収させたほうが、効率よく体内に取り込むこともできます。ですから通常では角質層止まりのものも、水素ならさらに皮膚の奥へと、グングン入っていきます。
ちなみに水素はその性質から、ビタミンCの176倍、ポリフェノールの221倍、カテキンの229倍の抗酸化力があるといわれています。
そして生体内酸化を抑制するだけでなく、身体の血行促進をはじめ抗炎症、抗アレルギー作用などの効果が実証されています。
また、水素には大学の臨床実験により、紫外線によって受ける皮膚のダメージを防止させる働きがあることも証明されています。
このため水素パックは肌の抗酸化作用を高め、外敵から肌を守るバリア機能を高める効用があります。紫外線作用もあるので美白効果もあり、ターンオーバーを正常なサイクルに戻してくれます。
また肌に潤いを与えることからシミやシワなどのエイジング効果もあり、幅広い肌の悩みに効果が期待できそうです。
水素パックで期待できること
「酸化作用」「肌の鎮静化」といった効果が期待でき、具体的には以下のようなことが期待できます。
エイジングケア
加齢や紫外線などにより活性酸素が増えるとコラーゲンを生成する力が弱まり、肌のターンオーバーの周期も乱れます。
水素パックをすることで水素が肌の真皮にまで行き渡り、抗酸化作用によって活性酸素を除去することで乱れがちな肌のターンオーバーを整えます。このことによりシワやほうれい線などに肌のリフトアップにも効果的で、ふっくらとした肌を実感できるようになります。
肌のバリア機能アップ
抗酸化力の高い水素パックを用いることで、通常が持っている肌のバリア機能をも高めることができます。
実は活性酸素には強力な殺菌作用があり、体内の悪い細胞を駆除する働きも持っています。水素パックは悪性の参加物質のみを体外に排出し、良い働きをする活性酸素を残すという理想的な働きをしてくれます。さらに肌のバリア機能が向上することで肌あれや乾燥、炎症などから肌を守る効果が期待できます。
美白効果
シミや肌くすみの原因は、活性酸素によって増えたメラニン色素や肌のサビとも呼ばれている過酸化脂質です。
抗酸化力の強い水素パックが働き、できてしまったシミを薄くしたり、シミやくすみの予防にもつながります。このことから水素パックは日焼けした後のお手入れにもオススメです。
細胞の活性化に注目!炭酸パックとは?
一方、炭酸パックの作用は、肌の上で発生させる炭酸ガスがキーポイントです。
炭酸パックによって炭酸ガスが肌に浸透し、毛細血管内にやさしく溶け込みます。そして血液内に増えた二酸化炭素が酸素と交換されていき、老化した肌細胞にグングン酸素を送り込みます。身体はそのことにより酸素不足と勘違いして、より多くの酸素を取り込もうと血管を拡張します。
そのことで血行が良くなり、肌の酸素量が増えることで肌の新陳代謝が活発になります。そうすることでアミノ酸・ヒアルロン酸・セラミドといった肌美容に欠かせない物質が生成され、最終的には肌の保湿力や弾力アップが期待されます。
このように細胞が活性化すると多くの炭酸ガスを排出し、代わりに赤血球のヘモグロビンからより多くの酵素を受け取る炭酸ガスと酸素の交換システムのことをボーア効果と呼びます。
さらに血行が良くなることで肌のターンオーバーが正常となり、生き生きとした肌を取り戻すことが可能なのです。
ちなみに肌のターンオーバーとは一定のサイクルで皮膚組織の一番上の表皮で起こる細胞の生まれ変わりのことです。肌の奥底にある基底層で生まれた基底細胞が細胞分裂を起こして表面の肌へと成長、下の層から上へ上へと押し上げられ、その後、通常なら約6週間目で垢となって排出されます。
しかし加齢などで肌細胞が衰えていくと肌のターンオーバーがどうしても乱れがちになります。
そこで肌に必要な成分を自分で生成することができなくなった細胞を目覚めさせてくれるのが炭素パックです。肌の活性化により、美肌に欠かせない成分を、もう一度自自分の力で生成できるように内側から働きかけることができるようになります。
炭酸パックで期待できること
「細胞の活性化」「血行促進作用」といった効果が期待でき、具体的には以下のようなことが期待できます。
肌のターンオーバーが乱れている人に
パックで発生させた炭酸ガスが毛細血管から血液内に溶け込むことで、血液内の二酸化炭素濃度が上昇します。これにより身体が「酸素不足」と勘違いし、より多くの酸素を取り込もうと血管を拡充。その結果血行が良くなることで
肌のターンオーバーが正常になります。
ニキビ、ニキビ跡が気になる人に
肌の新陳代謝が良くなることで、新しい細胞を作る効果があるのが炭酸パック。このことから、ニキビやニキビが元でできる色素などは大量発生しても沈着してしまう前に古い細胞と一緒に排泄されるため、効果的です。
たるみ、毛穴、肌のざらつきが気になる人に
肌の血行が良くなるということは細胞がみずみずしくなるということ。肌美容に欠かせないアミノ酸やヒアルロン酸、セラミドといった物質が生まれ、肌の保湿力がアップし、ピン!とハリのあるお肌を目指すことができます。
水素パックと炭酸パックの注意事項
水素パックは肌の上で鎮静作用が起こるため、どんな状態の肌の人でも基本的には問題ありません。
一方、炭酸パックは肌を活性化させる作用があるので、敏感肌の人やトラブルを抱えやすい人によって合わない可能性もあります。
その症状の一例として、赤みがでたり、ピリピリとした炭酸特有の感覚が不快に感じることがあるかもしれません。そのため肌に炎症が起きている人や肌トラブルを抱えている人が、炭酸パックをしようと考えた場合、専門知識のある人に相談をしてから行うようにしましょう。
水素パックの使い方、選び方
一口に水素パック、炭酸パックといっても商品によってそれぞれ使い方は異なります。ここでは代表的な水素パックの一例をいくつか紹介します。
●洗顔後、ジェルの入った容器に水素パウダーを投入し、よく混ぜ合わせた後、洗顔した顔に塗布します。平均して約10〜15分ほど置きますが、アルミホイルやラップで顔を覆うとより効果的です。商品によってはアルミホイルなどが付属しているケースもあります。その後スポンジまたはホットタオルでよく拭き取るか、水やぬるま湯で洗い流します。
●洗顔後、水性発生粉末と美容ジェルが入ったパウチの袋を破り、混ぜ合わせます。混ぜ合わせたパック剤を素早く塗布し約15〜30分ほど放置します。パックのあと、マッサージも可能です。その後、スポンジもしくはホットタオルでよく拭き取るか、水やぬるま湯で洗い流します。
●また厚手のマスクに水素パウダーが積層しているタイプがあります。こちらは洗顔の後、袋から取り出してシートを水、もしくはお湯に濡らすだけ。肌の上で水素が発生し、肌細胞へと直接新鮮な水素が浸透していきます。
炭酸パックの使い方、選び方
炭酸パックは主に、ジェルタイプ、シートタイプ、泡タイプ、洗顔タイプ…などの種類があることがわかっています。
今回はその一例をご紹介します。
●洗顔後、乾いた手で先に1剤を塗布します。その後ゲルAと顆粒Bをそれぞれ1つ使い、ざっくりと混ぜ合わせます。そして混ぜ合わせたゲルを顔全体に、ムラなくのばします。その後、ヘラや手などでゲルが残らないようにしっかり洗い流します。
●ジェルタイプには1剤も2剤もなく、開封してすぐ肌に塗布できるタイプのものもあります。こちらは混ぜる手間がいらないのが嬉しい点です。
●シートタイプは洗顔後、ジェル1包と顆粒パウダー1包を混ぜて、顔に塗ったら専用シートでパックします。
●泡タイプは個別パックにされているものと、スプレータイプがあります。どちらを使うにせよ、使うとすぐに発泡がはじまるので使うのには注意が必要です。混ぜなくていいのでお手軽な反面、コストが高くなる傾向にあります。
●洗顔パウダータイプはパックのように塗ってから時間を置いて使うのではなく、洗顔しながらマッサージするような感覚で行えます。
いずれも炭酸パックには違いありませんが、種類によって価格からその肌への効果までさまざまです。また炭酸ガスの効果と一緒に、美容成分が一緒に入っていればより効果を実感できるようになります。いろいろと試してみて、自分の肌に合うかどうか、続けられるコストかどうかなどを考えて購入してみましょう。
いずれの方法にしても、化学反応で水素が肌の上で起こるようにしている商品だということがわかります。1剤2剤と混ぜ合わせるものが面倒臭いと考える人は、水やお湯に濡らすだけの簡単タイプを選ぶ方がいいかもしれません。
ただし簡単な分、お肌ケアに対して物足りない…と感じることもあるかもしれません。自分の好みにあった水素パックを選ぶようにしましょう。
2つの効用、肌悩みによってセレクトを
このように水素パックと炭酸パックは、肌に良いことに違いはありませんが、肌へのアプローチがそれぞれ、全く異なります。
それぞれの肌の効用を比べつつ、選択して使うようにしましょう。
また、お肌が敏感な人は特に炭酸パックを使う際、価格が安くて安全性が低いものに関しては気をつけて使うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は水素パックと炭酸パックについて比較してみましたが、以下のように簡単にまとめてみました。
- 肌の老化の元である活性酸素に働きかけ、老化の原因となる悪玉活性酸素とのみ結合して体外へ排出する。
- 体内酸化を抑制するだけでなく、身体の血行促進をはじめとする抗炎症、抗アレルギー作用などの効果が実証されている。
- 紫外線によって受ける皮膚のダメージを防止(美白)し、肌のバリア機能を高める効用がある。
- パックで発生させた炭酸ガスが血液内に増えた二酸化炭素が酸素と交換されることで、体内が酸素不足と勘違いし、血管を拡張。その結果、血行が良くなる。
- 肌の酸素量が増えることで肌の新陳代謝が活発になり、アミノ酸・ヒアルロン酸・セラミドといった肌美容に欠かせない物質を生成する。
- 血行が良くなることで肌のターンオーバーが正常となり生き生きとした肌を取り戻すことができる。
2つの違いの大きなポイントは、水素パックは身体の中のサビ(活性酸素)を排出する、炭酸パックの場合は肌を活性化させて元気な肌にするというところにあります。
肌における作用としては似ていますが、アプローチが全く違うので、よく比較してフェイスパックを選ぶようにしましょう。
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