10年後の肌に差がつく!?冬でも紫外線対策が必要な理由

10年後の肌に差がつく!?冬でも紫外線対策が必要な理由

冬も深まり、寒い日々が続く今日この頃。日焼けしやすい夏と違って紫外線が弱まっていると感じているからといって、「普段はノーメイクで過ごしている」、「マスクしているしメイクや日焼け止めをサボっても平気だわ」…なんて思っている方はいませんか?
実はそれ、美肌を保つことにおいて、とても危険な行為なんです!
なぜ危険なのか。まずは紫外線の基礎知識についてご紹介していき、冬の紫外線対策が必要な理由とその対処法について解説していきます。

紫外線の基礎知識

紫外線の基礎知識

自然光である太陽から照射される光は、波長によって異なり、目に見える光(可視光線)と、目に見えない光があります。そして目に見えない光は赤外線と紫外線に分けられます。その中で最も波長の短い光が、私たちが注意をむけるべき紫外線です。
紫外線は波長の長さによってUVA(UV-A波)、UVB(UV-B波)、UVC(UV-C波)と呼ばれる3種類の光に分けられます。そのうち、UVCは大気圏(オゾンなど)を透過していくうちに吸収されてしまうので地上にいる私たちの元には届きません。実際に地表に影響をおよぼすのが、UVAとUVBです。

真皮を破壊するUVA

UVAとはそれ自体のエネルギーは弱いものの、照射量が多く、肌に浸透する力が強いため、じわじわと肌にダメージを与えていきます。浴びたUVAの2割〜3割が肌の奥の真皮にまで達するといわれていいます。

UVAの怖いところはハリや弾力に関わるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを生み出す繊維芽細胞に深刻なダメージを与えるところにあります。さらにUVAは活性酸素の発生にも影響を及ぼします。活性酸素はコラーゲンやエラスチンを酸化させてしまうため、肌の内側の真皮から支える力が弱まり、シワやたるみが引き起こります。

またUVAはそれだけでなくメラニン色素の増加や酸化にも影響を及ぼし、シミや肌の褐色化、色素沈着の原因ともなります。

メラノサイトを活性化させるUVB

UVBは全紫外線の約5%と占める割合は少ないのですが、UVAよりもずっと強いエネルギーを秘めています。そのため波長は短く照射時間が短時間でも、表皮の細胞にサンバーン(日焼けによる炎症反応)を引き起こしたり、時間の経過とともに肌が褐色になるサンタン(色素沈着)になったり、シミ・ソバカスになったりする原因となっています。

変動する紫外線量について

紫外線は夏になると強くなり、冬は弱まることは周知の事実だと思いますが、なぜそんな変化が起こるのかはご存知でしょうか?

これは夏の方が冬に比べて太陽からの大気圏(オゾンなど)を通過する距離が短くなるせいです。ただしUVBは夏と比較すると冬は5分の1にまで減るのに対し、UVAの紫外線量は夏に比べて冬は2分の1程度と変化が少なく油断は禁物です。ここに冬でも十分な紫外線ケアが必要な理由があります。

また日中において、紫外線が最も強まるのが10時ごろから14時ごろです。しかもUVAは朝や夕方でも照射量に大きな変化がなく、ずっと降り注いでいます。また曇りや雨の場合は紫外線量が減少する傾向にはありますが、UVAの怖いところはUVBと比べて雲による影響が弱く、曇りや雨の場合でも油断できないところにあります。さらにUVBも薄い雲ではその80%が透過するというデータがありますので、曇りの日だからと言って紫外線対策を怠るのは、危険な行為です。

また地球の構造上、赤道に近づくほど、そして高地に移動するほど、紫外線の量が増える傾向にあります。さらに地表の表面の状態によっても紫外線の反射率は異なり、新雪の場合は約80%、砂浜の場合は約25%反射するというデータもあります。また水面は約95%透過するので、水中だからといって紫外線の影響がないとは言えません。夏のビーチ、冬の雪山など、レジャーを楽しむ場合は一層、強い紫外線の影響を受けることとなるので注意が必要です。

紫外線によってもたらされる光老化とは

紫外線によってもたらされる光老化
このようにUVAとUVBを合わせた紫外線を長年に渡って浴びることは、メラニン色素による肌の日焼けだけでなく、シミやシワ、肌の弾力低下といった肌老化を促し、最終的には皮膚ガンの原因になることもあります。
特にUVAがもたらす肌の影響、弊害のことを「光老化」と呼びます。

光老化は肌の奥までじわじわと浸透して、肌細胞を傷つけます。肌の真皮はコラーゲンやエラスチンなどの成分が網目のように折り重なって、肌のハリや弾力を保っていますが、UVAによってこれらが壊されてしまうとその3大特徴であるシミ、シワ、たるみを引き起こしてしまいます。

これは加齢による「自然老化」と違って対策をすれば防ぐことができます。肌老化の外的要因のうち、8割は紫外線によるものといわれています。10年後の肌に差をつけるためにも、日々、紫外線対策は常に万全にしておきたいものです。

ココが怖い! 冬の紫外線の恐ろしさとは

冬の紫外線の恐ろしさ
冬は夏に比べて柔らかい日差しだし、紫外線対策は必要ない、もしくは「少々サボっても良いだろう」と思っている方は多くいらっしゃると思います。ところが今回前述したように、冬も紫外線の影響があるのです。
その原因ともなるのが、紫外線の中でも最も波長の長いUVAです。

このUVA、夏場にかけて多く降り注ぐUVBが短時間で肌を強く攻撃してくるのに対し、夏場より多少減りはしますが一年中地表に降り注いできます。
実にその割合は地上に降り注ぐ紫外線の95%!

またUVAの恐ろしいところは日焼けをしているという自覚がなく、じわじわと肌奥の細胞を傷つけて老化を進行させてしまうというところにあります。また前述したようにUVAの照射量は朝夕昼に関わらず、また晴天・曇天に関わらず降り注いでいます。

夏場と冬場の日差しの違い

しかもさらに恐ろしいことに、夏場は約70〜87度の角度から日差しが降り注ぐのに対し、冬場は約20〜40度と低い角度から紫外線が降り注いできます。つまり斜め横からの日差しが入ってくるため冬の紫外線(特にUVA)は日傘や帽子では防ぎにくい角度から照射されるということです。

また雪国に住む人やスキー、スノーボードをする人などは「雪焼け」に注意を。積もった雪が下から反射し、紫外線が下から照射してくるので、通常の2倍近くもの紫外線を浴びてしまうことになります。さらに標高が高いほど紫外線を浴びる量も増えてくるので、雪山を訪れる時は特に注意が必要です。

冬にもしっかり紫外線対策を

UVケア
日傘や帽子だけでは防ぎにくいことがわかった、冬の紫外線。
それを防ぐには、長袖や厚手の服を着るといった対策とともに、常に日焼け止めを有効に活用することが求められます。

特に照射角度が低い冬は、特に顔の正面だけでなく鼻の下やあご周り、耳の後ろや、首のうしろや襟足など、普段ファンデーションを塗らない部分にも塗って置くようにしましょう。手や足、足の甲なども忘れがちですから、しっかり日焼け止めを塗ってください。特に普段から酷使する手は冬だからといって油断することなく、しっかりとしたケアを心がけてください。

また家の中にいても紫外線の影響は受けやすいものです。室内に降り注ぐ紫外線に対抗するために、紫外線カット機能があるカーテンにするのもいいでしょう。お出かけしない日や、すっぴん派の人でもスキンケアの一環として日々、日焼け止めで仕上げることが紫外線の防御対策につながります。

またカサカサした乾燥肌は肌のバリア機能が低下しやすく、新陳代謝のバランスも崩しがちです。もともと私たちの肌は紫外線に対して強い抵抗力をもっていますが、加齢とともに、また乾燥によってその力が弱まります。
そのためにも普段からしっかりとした保湿を行うことが、今後の肌の美しさの明暗を分けることとなります。

特に冬のシーズンは何かと肌が乾燥しやすい時期。乾燥が気になるという方や、例年肌のトラブルを抱えやすいという人は、ワンランク上の美容液や保湿クリームでしっかりとケアすることをおすすめいたします。

食べる美白! 食事にも気を遣って

ビタミンC豊富な野菜

またしっかりとした保湿ケアをするからには、身体の内側からのサポートも大事です。
その中でも特に美しい肌のもととなるのが毎日の食事です。紫外線や乾燥に負けない肌になるためには、美肌の元ともなるタンパク質やコラーゲンをしっかりと摂取する必要があります。肉や魚、卵、大豆などはもちろん、サプリやプロテインといった栄養補助食品を活用すると良いかもしれません。

また肌のターンオーバーと呼ばれる新陳代謝が整うことで、日焼けをしてもメラニンは自然と剥がれ落ちていきます。そこでよく挙げられるビタミンCも欠かせない要素。酸化によって蓄積されたメラニンも、抗酸化力のあるビタミンCが働くことによって無色化することができます。
以下のような緑黄色野菜やフルーツをたくさん摂取するように心がけておきましょう。食事で摂取するのが難しいという人は青汁などの栄養補助食品や、野菜をミキサーにかけた野菜ジュースで補うのもいいかもしれません。

ビタミンCが豊富な食べ物
  • ほうれん草
  • ニンジン
  • ブロッコリー
  • キウイ
  • ネーブルなどの柑橘系

日焼けに負けない肌のためにはとにかく保湿

それでもうっかり冬の強力な紫外線を浴びてしまったという人には、日焼け後のアフターケアを推奨します。特に日焼け後のスキンケアでは、ゴシゴシと力強く洗顔するのはNG。肌にダメージを与えないように気をつけましょう。
こんな時に大切なのが、肌の潤い=保湿です。肌に刺激を与えてしまったと感じた時は、保湿力の高い美白成分の入った美容液や美白クリーム、パックなどでスペシャルケアをすると良いでしょう。

SPFとは、PAとは

クレンジングの種類
日焼け止めを買う時にチェックしたいのが「SPF」と「PA」について。
SPFはSun Protection Factorの略。短時間で赤みや炎症が起き、メラニン色素の増加にもつながるUVBを防ぐ効果指数のことです。1〜50+の数値はUVBによる炎症をどれくらい長く防御できるかどうかを数値化したもので、数字が大きいほどUVBに対する防御効果が上であることを示しています。

それに対してPAはUVAを防ぐ効果の目安を表しています。4段階となっており、+の数が多いほど、UVAに対する防御効果が有効であることを示しています。

紫外線の防御効果が高いことにこしたことはないかもしれませんが、効果が強すぎて肌荒れなどを起こしてしまうかもしれませんので、「SPF」と「PA」をチェックしながら、自分の肌に合うものを買いましょう。

日焼けをしたい人もUV対策は欠かさずに

テニスやスキー、スノーボード、ボディビルディングなどのスポーツをやっていて小麦肌美人を目指す人は、「紫外線対策なんて関係ない!」と思っていることでしょう。
しかし「小麦色に肌を焼きたい」と考えている人も、何も塗らずに無防備に太陽の下で肌を晒すのは危険な行為です。
もしも美しい肌を保ちながら日焼けをしたいと考えている人には、サンオイルを塗ることをおすすめします。なぜならば、実はサンオイルは日焼け止めの一種。オイル以外にも乳液やジェルタイプ、ミストタイプもあり、それらはサンタン製品とよばれます。

サンオイルといったサンタン製品の特徴は、肌を黒くする作用を持つUVAを肌に届けつつ、日焼けの炎症を起こしやすいUVBをカットするところにあります。(ほとんどの商品がUVBのみを防ぐものになっていますが、一部、肌トラブルを防ぐUVAを防ぐようなサンタン製品も出回っているようです。)
また日焼けを促進したい場合でも肌トラブルを招く乾燥は厳禁。サンオイル類の購入を検討するコツとして、できるだけ保湿力が高いものを選ぶようにしてください。

まとめ

今回は紫外線対策の基礎知識と冬の紫外線の恐ろしさ、また紫外線対策の大切さについてご紹介しました。今回のことでえあらゆる場所どんな時期でも紫外線対策が必要なことがお分かりいただけたと思います。
冬に紫外線対策しないなんてもってのほか! むしろ冬のほうが紫外線対策と保湿を意識的にしないといけないかもしれませんね。
小さな積み重ねで5年後、10年後の肌に差がつきます。美しい美肌のためには、毎日、丁寧に紫外線対策を行なっていきましょう。

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