【美容成分】CELABIO®(セラビオ)とは?成分の効果や副作用を解説
「抗シワ効果」「抗老化効果」などの目的で配合される美容成分「CELABIO®(セラビオ)」の効果や安全性について解説します。
CELABIO®(セラビオ)とは
美容成分CELABIO®(セラビオ)は、株式会社東洋発酵が開発した機能性化粧品素材の一種です。
大豆抽出物と米糠を納豆菌で発酵させて作られた植物性天然素材のため、安全性も非常に高いです。
他素材との併用による相乗効果(線維芽細胞賦活作用)に関しては特許を取得している成分でもあります。
化粧品などの原材料表記では「バチルス/(コメヌカエキス/ダイズエキス)発酵液」と原材料の名前で表記されることがほとんどですので、原材料表記を見るときは「CELABIO®」ではなく「バチルス」や「コメヌカエキス」「ダイズエキス」を探してみてください。
CELABIO®(セラビオ)の効果
美容成分CELABIO®には、どのような効果が期待できるのでしょうか?
期待できる効果を紹介していきます。
抗シワ・抗老化効果
シワやたるみの主な原因としては、真皮にあるコラーゲンやヒアルロン酸などの減少による肌の保湿力の低下であるといわれています。
真皮は主に繊維状のタンパク質であるコラーゲンとそれを結びつけるはたらきのあるエラスチン、水分を保持するヒアルロン酸などのゼリー状の成分、そしてコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの成分を作り出す「線維芽細胞」で形成されています。
CELABIO®は、その「線維芽細胞」を増殖させる効果を持っています。
CELABIO®の効果で線維芽細胞を増殖させることで、コラーゲンなどの肌にハリを与える成分を産生元の母数ごと増やすことができます。
そのため、CELABIO®はシワやたるみの主な原因に対抗する効果のあるCELABIO®はエイジングケアに適しているといえるでしょう。
また、CELABIO®自身にもコラーゲンとヒアルロン酸の産生を促進する効果があるため、線維芽細胞の増殖効果と併せて、抗老化効果に更に強く期待できます。
バリア機能・水分保持機能改善効果
皮膚の水分の蒸散を防ぎ、アレルゲンや細菌など外界からの異物の侵入を防ぐ役割を担っている、皮膚のバリア機能。
そのバリア機能や水分保持機能には皮膚の表皮角層が深く関わっています。
表皮は、内側から基底層、有棘層、顆粒層、角質層の4つで構成されています。
一番内側にある基底層が表皮を構成する細胞をつくり、有棘層や顆粒層の細胞を表面へと押し上げていくことで、常に新しい細胞が表面にある状態を保っているのです。
細胞は、押し上げられて皮膚表面に近づいていくにつれ細胞は硬く丈夫になっていきます。そして最後に一番外側にある角質層の古い細胞が剥がれ落ちるのですが、これが所謂「ターンオーバー」といわれるものです。
ターンオーバーの過程で重要な物質が、細胞に丈夫な膜を作るコーニファイドエンベロープ(CE)、水分を抱えて角質層の潤いを保つ天然保湿因子(NMF)、そしてセラミドなどの細胞間脂質です。
これらが成熟しきれていなかったり減少していたりという理由で肌のターンオーバーが正常に行なわれないと、肌荒れや老化の原因となってしまいます。
CELABIO®は、セラミドやヒアルロン酸、CEの構成成分のひとつであるインボルクリン、NMFの元となるタンパク質であるフィラグリンの産生を促進する効果があるため、皮膚の表皮角層へも効果的にはたらきかけることができます。
それにより、皮膚のバリア機能および水分保持機能を高めることが期待され、肌荒れや老化を防ぐことに繋がります。
CELABIO®(セラビオ)の副作用
現時点で、CELABIO®の副作用は報告されておりません。
大豆や米糠など、アレルギーが出にくい原料から抽出されているため、アレルギーの危険性もほぼないと考えてよいでしょう。
しかし、副作用が報告されていないとはいえ、化粧品には人によって合う合わないが強いです。
副作用が不安な方や敏感肌の方、皮膚疾患のある方は、念のためパッチテストを行なうなどの対策をすることをおすすめします。
CELABIO®(セラビオ)が含まれている化粧品
CELABIO®の効果について詳しく説明してきました。
それでは、CELABIO®はどのような化粧品に含まれているのでしょうか?
例を挙げて紹介していきます。
発酵美容液
発酵美容成分であるCELABIO®が強く効果を発揮できる化粧品といえば、まさに昨今のトレンドである発酵美容液。
含まれている成分のほとんどがCELABIO®だったり、中にはCELABIO®の原液と水だけで作られた美容液なんてものもあります。
期待できる効果が見事に美容液の需要とマッチしているのか、CELABIO®が含まれている化粧品はほとんどが美容液に分類されます。
大豆や米糠、納豆などといった身近なものから抽出した成分を使用しているため、肌にやさしい製品が多いというのも発酵美容液の嬉しいところですね。
発酵の力で分子が小さく分解されることで成分が肌に浸透しやすくなるため、CELABIO®の魅力である抗老化効果や水分保持機能改善効果のある成分が肌の奥まで染みわたるだけでなく、一緒に配合された他の有効な美容成分の浸透の助けにもなるというのも発酵美容液の魅力です。
女性が肌の奥まで浸透させたい成分といえば、まず思いつくのは美白効果のある成分。肌の奥まで美白成分を浸透させる力に優れているので、美白成分が一緒に配合されている美容液が多く見られますね。
そのため、美白美容液を名乗っている製品にも、発酵の力で美白成分を浸透させることが特徴の美容液も少なくありません。これも広義でいうところの発酵美容液なのではないでしょうか。
また、CELABIO®は抗老化効果にも期待できるため、エイジングケア向けの美容液に使用されていることも目立ちます。
抗老化効果に期待できる成分を発酵の力で肌の奥底まで浸透させる、といった一連の流れをCELABIO®だけで解決できるため、そのぶん他の有効成分を多めに配合できるところが魅力的ですね。
美容クリーム
スキンケアの最後に、有効成分を肌に閉じ込めてくれる役割を持つ保湿クリーム。
その中でも、保湿効果だけでなく美容成分が多く含まれたものにCELABIO®が含まれているものが見られます。
CELABIO®は、バリア機能・水分保持機能改善効果という肌の保湿や保護に適した効果だけでなく、抗老化効果にも期待できるため、肌の水分量が失われてきた、年齢肌が気になる30代~40代の方向けの製品に使用されていることが多い傾向にあります。
普段の保湿クリームを、美容成分が多く配合されたクリームに変えてみるのもよいかもしれませんね。
オールインワンジェル
忙しいときのスキンケアに嬉しいオールインワンジェル。仕事がある日の朝はこれだけで済ませている方も多いのではないでしょうか?
化粧水をつけないで肌にいきなりつけるオールインワンジェルはとても便利ですが、浸透力には少し不安がありますよね。
CELABIO®が配合されているオールインワンジェルは、発酵の力で分子が小さく分解され成分が浸透しやすくなるため、美容成分だけでなく保水成分や保湿成分の浸透力も上がり、ひとつだけでしっかりスキンケアすることができます。
オールインワンジェルは肌に触れている時間が短く済むため、忙しい方や時短したい方だけではなく、肌があまり強くない方にもおすすめできます。
美白成分が豊富に含まれている製品も多いので、肌が弱いからという理由で美白美容液などの使用を諦めていた方は、いちど美白オールインワンジェルを試してみてはいかがでしょうか?
CELABIO®(セラビオ)が含まれている化粧品の選び方
CELABIO®は、抗老化効果と水分保持機能改善効果の有効性から、エイジングケア用の発酵美容液や美容クリーム、ひとつだけでスキンケアが済むオールインワンジェルなど、日々の生活が忙しいけど肌に気を使いたい30代~40代の方向けの製品に多く使用されていることがわかりました。
30代~40代というと、今まで使用していた基礎化粧品を切り替えようかと考え始める年齢でもあるのではないでしょうか。
新しい気持ちで基礎化粧品を切り替えようというのに、肌に合わないものを選んでしまったら気分も下がってしまいますよね。
気持ちよく新しい基礎化粧品を選べるよう、先ほど紹介した化粧品の選び方を種類別に紹介していきます。
あくまで一例ですので、参考までにとどめておいてくださいね。特に肌悩みのある方や皮膚疾患のある方は注意が必要です。
また、最初にも述べましたが、CELABIO®は原材料表記では「バチルス/(コメヌカエキス/ダイズエキス)発酵液」と書かれていることがほとんどですので、原材料を見る際は表記方法に注意しましょう。
発酵美容液
発酵美容液は、その特徴からかオーガニックやパラベンフリー、防腐剤無添加が売りの製品が多いです。
防腐剤無添加といっても、ほとんどの美容液はBG(ブチレングリコール)のような防腐作用のある保湿成分や、天然由来の抗菌効果のある成分を防腐剤の代用として使用しているのですが、中には防腐性分を全く配合していないものもあります。
防腐剤を配合していないということは、そのぶん中身が劣化しやすいということですので、無添加の製品は使用期限が短い傾向にあります。
防腐剤の代用となる成分を使用している場合は消費期限もあまり短くないことが多く、あまり気にしなくてもよいのですが、完全に防腐剤・防腐成分無配合の美容液ですとかなり使用期限が短いものもあるので注意が必要です。
そのため、無添加の美容液を選ぶときは、防腐剤の代用となる成分は配合しているのか、配合していない場合使用期限がいつまでなのかを確認してから買うようにしましょう。
肌にやさしいはずの無添加の美容液を選んだのに、使用期限が過ぎて中身が劣化してしまったため逆に肌が荒れてしまった、などという悲しいことにならないよう注意してくださいね。
また、選ぶ際ではなく使用するときの注意点なのですが、スポイトで吸い取るタイプの容器の場合は、スポイトがうっかり肌に触れてしまわないよう注意しましょう。
空気に触れている時間が長かったり、肌に触れてしまったりすると、防腐剤を使用していない美容液はそこから劣化が始まってしまいます。
肌にやさしい成分の美容液だからこそ、扱いにも気を付けていきたいですね。
美容クリーム
保湿クリームを選ぶときは、保湿力の高さはもちろんとして、それ以外の効果にも期待できる商品を選びますよね。
CELABIO®の抗シワ効果や抗老化効果に魅力を感じた方には、肌にハリを与える成分が一緒に配合されているものがおすすめです。
そのため、ナイアシンやビタミンC誘導体、レチノールなど、コラーゲンの生成を促したり代謝や血行を良くして肌にハリを与えたりする成分が多く配合されているものを選ぶようにしましょう。
効果はそれぞれ違いますが、その中でも特に肌への刺激が少ないのがナイアシン。肌があまり強くない方でも安心して使えます。
また、3-O-エチルアスコルビン酸などの種類があるビタミンC誘導体は、皮膚の抗酸化作用を高めたり、メラニン色素の生成を抑制したり、そのほかにもこの記事では書ききれないくらいとても魅力的な効果がある成分なのですが、皮脂の分泌を抑える作用があるので乾燥肌や敏感肌の方は乾燥しやすくなってしまうことがあります。
そこで、CELABIO®のような保水機能やバリア機能の改善に期待できる成分を一緒に配合することで、ビタミンC誘導体のデメリットを和らげることができます。
CELABIO®は、自身の効果を発揮しつつ有効成分のデメリットを軽減するといった、他の成分の補助的な役割でも活躍しています。
さらに、CELABIO®はレチノールとの相乗効果(線維芽細胞賦活作用)で特許を取得しています(特許第4945556号)。
コラーゲンなどの生成を助ける効果が相乗作用によって強くなるので、それぞれが単体で配合されている製品よりも効果に期待できます。他の成分との組み合わせも大切ということですね。
オールインワンジェル
オールインワンジェルを選ぶときに優先したいことといえば、まず第一に「本当にこれひとつだけでケアできるのか」ですよね。
CELABIO®は、水分保持機能改善効果や肌への浸透力を上げる発酵の力に期待できるため、保湿力に関してはどの商品を選んでもあまり気になるようなことはないでしょう。「セラミド」「ヒアルロン酸」などの保湿成分が一緒に配合されているものを選ぶと更に効果に期待できます。
エイジングケアに重点を置きたい方には、美容クリームの項目で述べたようにビタミンC誘導体が一緒に配合されているものか、もしくはレチノールが一緒に配合されているものを選ぶとよいでしょう。
また、美容クリームとオールインワンジェルの両方に共通したことなのですが、使用する際に指ですくって取るのは控えるようにしましょう。
忙しいときにはついついやってしまいがちですが、美容液と同じく肌にやさしい成分のものが多いので、劣化が早まる恐れがあります。
購入したクリームやジェルにスパチュラが付属していなかったとき用のために、100均などで購入しておくとよいかもしれません。
まとめ
CELABIO®の効果や含まれている化粧品、使用する際の注意点などを紹介してきました。
最後に、この記事のポイントを簡潔にまとめましたので、内容を振り返っていきましょう。
- 原材料表記では「バチルス/(コメヌカエキス/ダイズエキス)発酵液」と表記される
- 抗老化効果、バリア機能・水分保持機能改善効果など、エイジングケアをメインに肌のハリをよくする効果に期待できる
- 人気な発酵美容液でよく使用されている
- レチノールとの相乗効果(線維芽細胞賦活作用)で特許を取得しているため、レチノールが一緒に配合されている製品が効果的
CELABIO®は比較的新しい成分ながら、美容液をメインに様々な化粧品に配合されています。昨今の発酵ブームの影響も大きいですね。
から化粧品原料として使用することを目的として開発された成分であるため、肌にもやさしく美容効果にも高い期待が持てる成分といえるでしょう。
美白※1有効成分が角質層に素早く浸透。透明感溢れるクリスタル肌へ。
美白※1だけでなくエイジングケアのことも考え、肌を整えくすみ※4 をケアし、みずみずしく明るい印象へ導きます。
※1 メラニンの生成を抑え、シミそばかすを防ぐ
※4 乾燥により肌がくすんで見える状態