男性がお酒を飲んでセックスするのはデメリットだらけ!
お酒を飲むと気持ちが大きくなります。素面(しらふ)では女性と話すのが苦手な男性でも、アルコールが入ると大胆に声を掛けられるようになることがあります。
そのため、セックスの前にお酒を飲む男性は少なくありませんが、次からやめたほうがよいでしょう。
男性のセックス前の飲酒は、1つのメリットを除いては、デメリットばかりだからです。
「そういう雰囲気になる」ことを差し引いても欠点のほうが多い
セックス前のアルコールの唯一のメリットは「そういう気持ち」になりやすくなることです。
例えば、午後7時ごろ、男性と女性がソファアに座りながら、何気なくテレビを見ていたとします。男性は、女性が「したがっている」ことを感じ取りますが、自分では「今日はしなくていいかな」と思っています。したい気持ちはありますが、どうも盛り上がらないといった感じです。
ところが、女性の誘いで男性もお酒を飲み始めると、だんだんムーディーな気持ちになっていきます。会話も盛り上がってきますし、話す内容も下半身のことが増えてきます。ボディタッチが増え「したい」気持ちが一気に湧き起ってきます。
それでそのままソファで合体となりました。
このような経験は、相応の年齢の男性なら一度や二度は経験があるはずです。それで「セックス前はやっぱりお酒でしょ」説が広がりました。
なぜメリットを打ち消してしまうのか
セックス前にお酒を飲むメリットは、確かにゼロではありませんが、しかしよいことは「そういう雰囲気になる」ことくらいしかありません。
しかもこの唯一のメリットも、多くのデメリットによって打ち消されてしまいます。つまり、セックス前のお酒のメリットは、実質的にゼロであると考えておいたほうが無難です。
これから詳しくセックス前アルコールのデメリットを解説するわけですが、そのなかで最も大きなダメージは、セックス相手の女性から嫌悪されることです。
一般的に女性は、酔った男性に抱かれることをよく思っていません。
依存症でなければ断酒する必要はないが
この記事で「よしたほうがよい」とアドバイスしているのは、セックス前の飲酒だけです。もちろん、アルコール依存症になるくらい飲むことは厳に慎むべきですが、適量の飲酒はむしろ健康によいとされています。
「Jカーブ」をご存知でしょうか。イギリスの博士が飲酒習慣のある人を調査して導き出した理論です。
毎日「適量に」飲酒している人は、まったくお酒を飲まない人と比べて、心筋梗塞などの冠動脈疾患による死亡率が低いという結果が出ました。ただ、「大量に」飲酒している人の死亡率は、まったくお酒を飲まない人より高くなってしまいます。
死亡率と飲酒量の関係は、飲酒量がゼロから少しずつ増えると死亡率が減り、さらに飲酒量が増えると死亡率は増加に転じ、その後、飲酒量が増えるごとに死亡率が高くなります。
死亡率は、下り坂のカーブを描き、ピークを迎え、その後上り坂のカーブをつくって上昇し続けます。これが「J」に似ているので、Jカーブといいます。
したがって、飲酒量が適量であれば現在の飲酒習慣をやめる必要はまったくありません。しかし、「今日はセックスしそうだ」という夕方は、お酒を控えたほうがよいでしょう。
「酒臭い、雑、下手、乱暴」女性は不満
それではセックス前アルコールのデメリットを確認していきましょう。
この記事では、可能な限りエビデンス(科学的根拠)を示していきますが、最大のデメリットである、セックス・パートナーの女性から嫌悪されることについてはデータを集めることができませんでした。
しかし、大半の女性は、酔っている男性パートナーとのセックスを好まないのは周知の事実です。
セックスの前後にキスをすると思いますが、女性は男性のアルコール臭い息を嫌います。芋焼酎とウイスキーは特に注意が必要です。この2つのお酒は「漢(おとこ)の酒」とみなされることが多いように、苦手とする女性が少なくなりません。
そして、男性は酔うと、セックスが雑になる傾向があります。女性のなかには、セックスそのものより、前戯を好む人がいます。しかし酔った男性は前戯を飛ばして挿入したくなります。
女性の体の触り方も、酔うと必要以上に強くなったり繊細さに欠けたりします。これでは女性は感じることができません。
酔うと、男性のセックス・テクニックは確実に低下します。要するに、下手なセックスしかできなくなります。
まだあります。
酔って不必要に卑猥(ひわい)な言葉を言ったり、ましては暴言を吐いたりすれば最悪です。女性はセックスの最中でも「早く帰ってほしい」または「早く帰りたい」と思うでしょう。
パートナーの女性を大切に思い、セックスで気持ちよくさせてあげたいと思うのであれば、男性はセックス前のアルコールを控えましょう。
感度が下がる(感じにくくなる)
男性のセックス前アルコールは、女性にとって不幸なだけでなく、男性自身のデメリットも大きくします。
アルコールを飲んでセックスをしても、気持ちよくないでしょう。それは、感度が落ちるからです。
アルコールを飲んで「したい」気持ちが強くなっても、実際にセックスが始まっても「した」喜びは得られません。これではお酒を飲む意味も、セックスする意味もありません。
アルコールを飲むと感度が落ちるのは、科学的に証明されています。
酔いは、アルコールの麻酔作用による脳の麻痺によって生じます。お酒を飲むと血中のアルコール濃度が高くなります。その血液は全身を巡り、当然、脳細胞もそのアルコール漬けの血液から養分を得ることになります。
脳内でアルコールの影響を最初に受けるのは、網様体という部分です。網様体が麻痺すると、理性に関与する大脳新皮質の活動が低下します。それで理性が失われ、開放的な気分になります。それで「セックスがしたい」という欲望が高まったり、大胆な行動に出たりします。
血中アルコール濃度がさらに高まると、次は小脳が麻痺します。小脳は運動、知覚、情動を司るので、いわゆる千鳥足になったり、呼吸が速くなったり、何度も同じことをしゃべったり、暴言を吐いたりするようになります。
このように、次第に脳全体がアルコールに侵されていきます。
脳は考える臓器です。では、何を元に考えているのかというと、全身の臓器や器官が集めた情報です。例えば、眼という臓器が女性の裸体の画像情報を得ても、それ自体は何の意味もありません。女性の裸体情報を元に脳が分析して初めて、いやらしい気持ちが湧いてきます。
脳は、全身の臓器や器官が収集した情報を、神経を経由して手に入れて考えます。脳は考えた結果を、やはり神経を経由して全身の臓器や器官に伝達します。それで全身の臓器や器官は、脳が考えたとおりに動きます。
女性を触ったりセックスしたりして得る感触も、手や足や陰茎や全身から神経を経由して脳に届きます。そこで脳が「気持ちいい」「もっと奥に入りたい」と考えます。
しかし脳がアルコールで麻痺していたら、いくら快感の元になる情報が届いても「快感を感じる」ことができません。
これが、感度が低下した状態であり、セックスしても気持ちよくない状態です。
勃起しにくくなる
40代に突入すると、ED(勃起不全症)ではないのに、お酒を飲むと勃起しにくくなる現象が目立ち始めます。これは神経が衰え始めて、アルコールの悪影響を受けやすくなっているからと考えられます。
勃起も脳と神経が深く関わっています。
30代までの男性は、勃起は「自然現象」であると感じているかもしれません。女性の裸を見た瞬間に、もしくは、いやらしい想像をしただけで勃起することが珍しくないからです。
しかしここにも、「性的な情報との接触→神経が脳に伝える→脳が興奮する→脳が陰茎に勃起の命令を出す→神経が陰茎に伝える→勃起の完成」という複雑なメカニズムが生じています。
30代までの血気盛んな男性は、このメカニズムを瞬時に終わらせます。しかし年を取るにつれて、このメカニズムの働きが悪くなります。
そのうえアルコールを摂取すれば、脳の興奮の発生や神経の伝達が遅れます。もしくは、勃起メカニズムの途中で支障が起きて、勃起に失敗します。
早漏気味になる、または遅漏気味になる
早漏も遅漏も、女性は嫌います。
女性のオーガズムのメカニズムは、徐々に高まって頂点に達し、頂点をしばらくキープしてから少しずつ沈静化します。男性のオーガズムは、急に高まって急に頂点に達して一気に収束するので、それとは対照的な動きをします。
そのため早漏だと(通常より早く射精してしまうと)、女性は頂点に達しません。
そして遅漏だと(なかなか射精しないと)、女性は頂点を迂回(うかい)して徐々に冷めていきます。
男性がセックス前にお酒を飲むと、興奮しすぎて早漏になったり、興奮が脳内で形成されないために遅漏になったりします。
男性自身も、早漏で終わってしまってはつまりませんし、遅漏では飽きてきます。セックスにはちょうどよい長さがあります。
眠くなる(完全にできなくなる)
酔うと眠くなります。これも脳が関係しています。
血中アルコール濃度が高まると、深い眠りであるノンREM睡眠が増えることがわかっています。お酒を飲むと途端に眠くなる人は、この作用が強く働いていると考えられます。その代り、アルコールは活動神経である交感神経を活性化させるので、短時間で目が覚めてしまいます。
眠ってしまってはセックスできません。また、睡魔と闘いながらセックスをしても、集中できないでしょう。
女性にお酒を飲んでもらうことについて
男性がセックス前に、緊張気味の女性にお酒をすすめることは、エチケットといえるでしょう。特にセックスに不慣れな女性の場合、アルコールの力を借りて大胆な気持ちになることは重要な儀式です。
男性は女性に、優しく「ワインを1杯飲んでみたら?」と声をかけてあげてください。
ただ、飲ませすぎには注意してください。アルコールには脱水効果があるので、大量に飲むと体が乾いてしまいます。それで女性の場合「濡れない」現象が起きる可能性があります。
女性が「あなたも一緒に飲んでほしい」と言ったら、男性は1杯くらいはお付き合いしてもよいでしょう。
では女性から「もっと飲んで」と言われたらどうしたらよいでしょうか。そのままグイグイ飲むのは禁物です。
サラッと「酔っぱらって君を抱きたくない」と言ってみてはいかがでしょうか。そこまで言ってしまえば、そのままベッドに誘うことができます。
まとめ~自分のために、そしてパートナーのために
子供をつくるため以外のセックスは、ほとんどが楽しみ目的です。セックスは気持ちがよい行為であり、相手を気持ちよくさせることができるので、楽しみになります。
セックス前のアルコールは、その楽しみをぶち壊してしまうでしょう。酔って興奮して事に及んでも、結局何も生まれません。
セックスは自分とパートナーで創り出すアミューズメントです。酔っていては、創造することはできません。
ただ、女性が望むなら、女性には少しアルコールを飲んでもらってもよいでしょう。アルコールのリラックス効果が、女性の快楽を増幅させるかもしれないからです。
男性も「その前に飲みたい」と思うでしょう。しかしここはレディ・ファーストの精神で、自分は我慢してください。
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