夫婦生活におけるセックスレスの定義と原因は?解消法を伝授!
夫は妻を愛し、妻は夫を愛しているのに、そして、双方とも性的機能が衰えているわけではないのに、セックスレスになることがあります。
子づくりが終わっても、夫婦間のセックスはあったほうがよいのではないでしょうか。この記事では、セックスレスを解消したほうがよい理由を紹介します。
そして、セックスレスになってしまう原因と解消法について詳しく解説していきます。
夫婦セックスレスの定義と現状
日本性科学会は、セックスレスについて次のように定義しています。
日本性科学会は、「カップル」としているので、セックスレスは必ずしも夫婦間だけに起きる現象ではないことがわかります。例えば、付き合っているだけでまだ籍を入れていない男女にセックスがなくても、それもセックスレスにカウントしています。また、「男女のカップル」ともいっていません。
ただ、この記事では、夫婦間のセックスレスに的を絞って考察していきます。
この定義では「特殊な事情」と「1カ月」と「長期」がポイントになります。夫婦のどちらかに性的機能の衰えがみられれば、狭義のセックスレスとはいいません。 広義のセックスレスは”とにかくセックスがないこと”、狭義のセックスレスは”特殊な事情がないのにセックスがないこと”と考えられます。 また、たまたま今月だけセックスしなかった、というケースもセックスレスから除外されます。
また、たまたま今月だけセックスしなかった、というケースもセックスレスから除外されます。
日本人の夫婦のセックスの実態とは
日本性教育協会の2017年2月発行の媒体に「セックスレス時代の中高年の性」という論文が掲載されました。その論文で「配偶者がいる中高年の性調査」の結果が、次のように紹介されています。
<夫婦間セックスが「年数回しかない」と「この1年まったくない」の回答を足した割合>
この結果から夫婦セックスレスは、40代で5、6割発生していて、50代以上になると珍しくなくなることがわかります。
この数字から推測できることは、40代でセックスレス夫婦になってしまうと、そのままずるずるとセックスをしなくなってしまう光景です。
「妻と、または夫と、セックスがしたい」と強く思っている、夫または妻には、衝撃的な数字といえるのではないでしょうか。
なぜ夫婦セックスレスが起きるのか
なぜ多くの夫婦は、セックスレスになるのでしょうか。
もちろん、「セックスは単なる繁殖行動の一部にすぎないので、子供が生まれ、もう子供をつくらないと決めたら、夫婦間にセックスは要らない」と考えている人もいるでしょう。
しかし多くの人はセックスに、繁殖行動以外の喜びや楽しみを求めています。これが人間のセックスの特徴といえます。
日本性科学会によると、次のような事態が生じるとセックスレス(広義)になります。
- 性嫌悪障害
- 夫婦間の葛藤
- 勃起障害
- 性欲障害
- 性交疼痛症
性嫌悪障害とは、性的雰囲気や性的接触を極端に嫌悪して回避しようとする症状のことです。女性の場合、夫婦間の仲がよくても悪くても性嫌悪障害を起こしますが、男性は大抵は夫婦仲がよいのに性嫌悪障害に陥る傾向があります。性嫌悪障害では性欲自体は存在するので、マスターベーションはするのにセックスレスになるという「ゆがみ」もみられます。
セックスは愛情表現の1つなので、夫婦間に葛藤があるとセックスレスになるのは、理解しやすい印象があります。
そして勃起障害、性欲障害、性交疼痛症(セックスをすると痛みが走る症状)は、性的機能の特殊事情といえます。
夫婦セックスはあったほうがよい、といえる
この記事では、夫婦セックスはあったほうがよい、という前提で考えていきます。
もちろん、夫婦セックスは不要、セックスがなくても良好な夫婦関係を築くことはできる、夫婦セックスはむしろないほうがよい、という意見もあると思いますが、この記事ではその点に触れません。
ではなぜ、夫婦セックスはあったほうがよいのでしょうか。
夫婦セックスには少なくとも次の5つの効能があります。
- セックスは夫婦間の究極のスキンシップになる
- 夫婦仲はよいほうがよく、夫婦セックスは、仲のよさの象徴の1つといえる
- ホルモンへのよい効果が期待できる
- 性欲は重要な欲求の1つであり、よいものといえる。セックスは性欲を満たす最良の手法といえる
- 夫婦間でセックスをして性欲を処理できれば、不倫を減らすことができる
セックスに対する考え方は人それぞれなので、この5つの効能を否定したくなる人もいるでしょう。
しかし、夫婦セックスの効能について、この5つすべてを否定することは難しいと考えます。
したがってこの記事では、夫婦セックスはあったほうがよい、として考察を進めていきます。
解消法を類型ごとに考える
夫婦間のセックスレスの解消法を考えていきます。
ここでは、次の5類型を想定し、それぞれのケースでの解消法を提案していきます。
- 「夫、したい」「妻、したくない」場合
- 「夫、したくない」「妻、したい」場合
- 夫も妻も「したくない」場合
- 夫妻仲がよい場合
- 夫妻仲が悪い場合
解消法:「夫、したい」「妻、したくない」場合
夫が強く「したい」と思っていて、妻が「したくない」と思っている場合、夫は次のことに注意してみてください。
・いわゆる「エロいこと」を避ける
エロビデオやエロDVDは、主に男性向けに開発されてきました。また、男性向けセックス産業のほうが、女性向けセックス産業より盛んなのは、東京の歌舞伎町や札幌のススキノなどの繁華街をみても明らかです。
そのため、夫婦間では、夫のほうが十分エロく、妻がエロくない状態になることがあります。
エロい感情になっていない妻が、エロい雰囲気満点の夫からセックスを求められると、冷めるどころか嫌悪感を抱くでしょう。
そこで夫は、自分のエロさを極力抑えてください。例えばセックス中に「感じるだろ」「俺のはいいだろ」といったエロい言葉を言わないようにしてください。もしくは、大人のおもちゃや口での処理といった、エロDVDに登場するような行為も控えましょう。
そして、次の2点を試してみてください。
・スマートなセックスをする
・高級ホテルに誘ってする
セックスレス状態を解消したい夫は、丁寧なセックスを心がけましょう。
解消法:「夫、したくない」「妻、したい」場合
夫が「したくない」と思っていて、妻が強く「したい」と思っている場合のセックスレスを、夫目線で考えてみます。
夫がもし妻を愛しているのであれば、やはりここは「情け」について考えてみてあげてください。
日本のセックス産業は、男性の性欲処理機能は高いのですが、女性向け性欲処理機能はそれほど高くありません。そのため「夫、したくない」「妻、したい」状態のセックスレスでは、妻は性欲のはけ口を失ってしまいます。
セックスをしたいのにできない状態は、精神的な苦痛になりえます。そして、自分からセックスを求めたのに、夫から拒否されると妻は惨めな気持ちになるかもしれません――それを想像してあげてください。
夫は「したくない」と思っても、愛する妻が旺盛な性欲に苦しんでいることに配慮して、エロい気持ちを湧き立たせてみてください。頑張ってみてください。
このケースでのセックスレスの解消法で、夫にできることは「努力」です。
解消法:夫も妻も「したくない」場合
夫も妻も「したくない」場合、セックスレスを続けるのも合理的な方法の1つです。
ただ、ここでは夫婦間にはセックスがあったほうがよい、という前提で考察しているので、このケースでもセックスレス解消法を考えてみます。
夫はこちらを試してみてはいかがでしょうか。
・セックスについて話し合ってみる
夫は、例えば次のように切り出してみてください。
「俺たち、もう○年もセックスがないけど、このままでいいのかな。俺も君も、強くセックスがしたいと思っているわけではないようだけど、セックスレスってなんか味気ないといえないかな」
もし妻が賛同したら、ぜひ次の行動に移しましょう。
・セックスする日時を決めてみる
セックス予定日時を決めたら、ちょっといい感じのホテルと1つ星以上の高級レストランを予約しましょう。
レストランでムーディーな雰囲気に包まれれば、ちょっといい感じのホテルにチェックインした段階で一気に気持ちが高まります。
このようにセックスをイベント化すると、意外にすんなり夫婦セックスを回復できるかもしれません。
「そこまでする必要があるのか」と思われるかもしれませんが、先ほど夫婦セックスの効能として、こちらを紹介しました。
- セックスは夫婦間の究極のスキンシップ
- 夫婦仲はよいほうがよく、夫婦セックスは、仲のよさの象徴の1つといえる
夫婦ともに「したくないからしない」という状態では、この2つの効能を得ることができません。
夫婦で歩み寄って多少の無理を乗り越えてセックスをしてみると、新たな気持ちが芽生えるかもしれません。
解消法:夫妻仲がよい場合
夫婦仲がよいのにセックスレスになるのは、親しい感情が湧きすぎるからではないでしょうか。
例えば、子供が独立して実家を巣立っていて、夫婦2人で暮らしているのに、お互いに「お父さん」「お母さん」と呼び合っていると、どうしても性的な雰囲気は減退します。
子供が生まれる前に使っていた呼称を復活させてみてはいかがでしょうか。もしかつて、夫が妻を「花子」と呼び捨てにして、妻が夫に「太郎さん」と呼んでいたら、それを再現します。
最初は気恥ずかしいかもしれませんが、家のなかには子供がいないので気にする必要はありません。
現在40代の夫婦だと、結婚する前の付き合っていたころ「ちゃんづけ」で呼んでいたかもしれません。夫が妻を「花子ちゃん」と呼び、妻が夫を「太郎ちゃん」と呼ぶ形態です。もしくは、あだ名で呼び合っていたかもしれません。
それも再現してみましょう。
夫婦仲がよいので、夫はこうした提案をしやすいはずです。
そして、夫が妻に「お母さん」と呼び掛け、妻が夫に「お父さん」と呼び掛けたら、1,000円の罰金を徴収します。罰金が5万円になったら、夫婦で近場に1泊2日の旅行に行って、セックスに挑戦してみてはいかがでしょうか。
解消法:夫妻仲が悪い場合
夫婦仲が悪いことが原因でセックスレスになっていて、夫に「夫婦仲もセックスも回復したい」という気持ちがあれば、ぜひ次の2つのいずれかを試してみてください。
・一時休戦宣言をして夫婦セックスを提案する
・とりあえずセックスをして夫婦仲の回復を目指す
セックスには感情を揺さぶる力があります。まだ感情をうまくコントロールできなかった20代のころを思い出してみてください。若いころは、セックスをしたから相手を好きになったのか、相手を好きだからセックスをしたのかわからなくなることがあります。これはセックスが愛情や恋愛感情のコントロールを乱すからです。
大人になると、セックスと感情を切り離して考えることができるようになりますが、しかし、久しぶりの夫婦セックスは、再び「よい意味で」感情を乱すことを期待できます。
「一時休戦宣言をして夫婦セックスを提案する」方法ですが、こちらはまず夫から妻に、「俺たち、いつからこんなにギスギスするようになったのだろうか。俺は以前みたいな仲のよい夫婦に戻りたいと思っているんだ」と言ってみてください。これが一時休戦宣言になります。
そのうえで、「セックスしてみないか。もしかしたら、それでお互いに相手を異性としてみられるようになるんじゃないだろうか」と提案します。
「とりあえずセックスをして夫婦仲の回復を目指す」方法ですが、これは、ギスギスした関係のまま、セックスを試すことになります。妻が了承しても、ベッドの上では最初はぎこちない動作になるでしょう。
しかしそこは、仲が悪くなったとはいえ夫婦を続けてこられたので、しているうちに、気脈が通じる部分がみえてくるはずです。そして、久しぶりの肌と肌の触れ合いは、新鮮な感情を生み出すかもしれません。
セックスがうまくいけば、久しぶりに強い快感を得ることができます。そこから性への探求が再スタートすれば、成功です。夫婦で快感を追求できれば、自然と夫婦仲は回復するでしょう。
そもそも、夫婦の形を維持しつつ仲が悪い状態は、嫌い合っているわけではありません。単に「合わないな」という感情が、悪感情に進化してしまっているだけです。
そうであれば、セックスを楽しむという共通の趣味がみつかれば、「やっぱり合うかも」と思えるようになります。
忘れていた感情の復活が、相手への悪感情を消し去るでしょう。
まとめ~無理に進めず一歩ずつ
夫婦セックスレスは「なんとなく」で始まりますが、夫婦セックスの復活は自然発生的には起こらないでしょう。そのため、セックスの再開には、何らかの積極的なアプローチが必要です。ときに、戦略やイベントが必要になることもあります。
そのため、急ぐ必要はありません。一歩ずつセックスに近づいていけばよいのです。
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